転職理由

其の壱.SI業界に明るい未来を見出せなくなった

SI業界ではや5年。ずっとSIerの協力会社(下請け=ドカタ)だった。
最初はそれでもよかったけど、最近はこの先この業界は危ういと感じている。

SI業界はお客様のシステムを作る業界だ。
つまり、お客様あってのSI業界なわけだ。
基本は受身で、お金を出してくれる人がいないと成り立たない。
開発費用があってその中でなんとかやり繰りすることになる。

下請けは、システムの一部を作ることによってその対価を得る。
一月一人辺り○○万円の方式だ。俗に言う人月商売ってやつ。

以下は推測だけど、たぶんあってる。
SIerはお客様から仕事を請ける為に他社と競争することになる。
競争というのは、システムの質はもちろん
おそらくお金だろう。
どれだけ開発費を抑えられるか。そこが重要になってくる。
お金で競争し始めるともう牛丼業界と同じ。
しかも相手は中国やインドとなると本当に厳しいんじゃないだろうか。

どんどん開発費は抑えられ、その圧迫が下請けが背負い
そのエンジニアたちに降りかかってくる。
単価は下げられ、労働時間は増えていく一方。

そう、今の自分だ。

仕事はどんどん過酷になり、やることと言えば単純な作業的なものばかり。ちっともクリエイティブじゃない。
個々の技量なんて大した問題じゃない。ただただ物量で推し進めていく。
SI業界の下請けで居る限り、こんな毎日がずっと続くことになるだろう。


そんな中、最近のソーシャルアプリやスマホに代表するWEBサービスの盛り上がりが物凄い。
システムを作ってナンボの世界ではなく、WEBを使ったサービスを提供してナンボの世界だ。
使う人に付加価値を与え、その便利さや楽しさに対して対価を頂く。

競争の焦点となるとは、サービスの質になっていくのは当然だ。
個々のエンジニアが己の技術を磨き、よりよいサービスを提供する為に日々精進していく。
当たり外れはあるだろうけど、エンジニアとして人生を歩むことを決めた以上、こういう世界で挑戦したい。

過酷な仕事には変わりないと思うが、どうせ同じ過酷な状況ならもっと夢があってやりがいを感じる仕事がしたい。
職業エンジニアはなく、プロのエンジニアになりたい。
そんなことを帰りの電車で思ったのでした。

其の弐へつづく。。。かも?